メルボルン・ブリスベンのフラワーファーム取材(その3)
2006.11

<ブリスベンのネイティブプランツ>

最後に訪れたのは、葉ものが咲いているまさに「ネイティブ」なゾーンでした。鬱蒼とした深い山の中にスティールグラスをはじめとした、たくさんのグリーン類が所狭しと茂っています。

野性の動物たちも多く住むこのエリアは、栽培という言葉からはほど遠く、もともと生えていた地域を大切に守りながら、クオリティーの良いものを継続的に出荷できるようにきめの細かいコントロール下にありました。

この森をまもっているプロの方達に誘導して頂きながら、特別に中へ入らせてもらいました。カッティングのタイミング、位置などが良い商品のとしての価値を決めるとの説明を受けました。

そして、採集された葉ものは、選別されて出荷の体制に入ります。規格外として廃棄されてしまう量の多さに驚きました。

このファームにもかわいい犬たちが徘徊していました。そうです、日本のようにつながれることはなく、自由にしかもじゃまにならないように動き回っていました。まるでスタッフの一員のような感じです。

今回は、訪問したファームも多かったのですが、そのほかにも市場やほかの場所でもグロワー(生産者)の話を聞くことが出来、20名以上の方々に取材をしました。その一方で私たちも現地の新聞や雑誌に逆取材されてしまうという思いがけないこともありました。

この訪問を通して、いままでの西オーストラリアを中心としたワイルドフラワーへの知識が格段に拡大しました。当たり前のことですが日本の20倍のオーストラリアは本当に広く、そこに咲く植物も非常に多い。そのなかでもフラワー産業に関わる方々の全てが「花が好き!」という発言を繰り返しているのを聞いて心からうれしくなりました。

「ワイルドフラワーがもっと日本で広まって欲しい」という気持ちがより一層強まった旅でした。

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